今年ラストに襲ってきた悲劇(その➁)

おはようございますっ!

 

若葉駅鶴ヶ島・坂戸)で1番勉強する塾

自然と頑張りたくなる環境

自然と頑張りたくなる仲間

本気で勉強を頑張りたい!

川越高校・川女高校クラスを指導していた塾長の熱血指導を受けたい!

真剣に勉強で勝負したい!

 

なら、

学力向上!――龍桜義塾ですっ。

 

<前回までのあらすじ>

いつもより遅れて店舗に到着したのに、鍵を失くしちゃったんだぜ!

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思い出せ。

 

思い出すんだ、俺。

 

昨夜は……

 

23時半ごろに店の鍵を閉め

 

藤井風を鼻歌で歌いながら、キーホルダーの穴に人差し指を入れ、鍵をクルクルと回していた

 

ところまでは覚えている。

 

しかし。

 

その後のことが、あっけらかんと記憶に無い

 

 

落としたのであれば、音がして気づくはず。

 

……。

…………。

 

駄目だ。

 

全く思い出せない。

 

「とりえず、昨日来ていた服のポケットを探そう」

 

と、一旦自室へ帰ってポケットを裏返しに裏返しました。

 

が、無い。

 

 

あ、詰んだ。

 

コレはマジで詰んだ。

 

さぁ、どうしましょう。

 

焦りと苛立ちがピークに達するなか、

 

 

「そうだ! 不動産屋さんがスペアキーを持っているかもしれない!」

 

と思いつき、電話をしてみる。

 

 

すると……

 

 

スペアキー、あります!」

 

助かったーーーーーーーっ!

 

ヒャッホーーーーーーーっ!

 

ありがたいーーーーーーっ!

 

急いで若葉へ移動し、不動産屋さんの扉を開けた。

 

スペアキー探していただいて、ありがとうございます! 助かりました!」

「いえいえ。こちらの鍵でよろしかったですよね?」

 

と、目の前に一本の鍵を差し出される。

 

 

…………お。

 

 

龍桜義塾。

 

実は鍵を二本使っている。

 

一本目は表のガラス扉。二本目は裏口の扉。

 

差し出された鍵は、裏口の扉の鍵のみ。

 

 

「……すいません。表口のスペアキーもありませんか?」

「表口っ?! ……、少々お待ちいただいてもよろしいですか?」

 

とたんに慌ただしくなる店内。

 

……。

 

……そして、

 

「すいません……表口の扉の鍵まではスペアは無いようでして……」

 

おぉぉォ…………。

 

梅干を食べた顔になる俺。

 

「良ければ、コレ、前にお世話になった鍵屋さんの連絡先になるんで、よければ」

 

と、鍵屋さんの電話番号をいただいたので

 

車に戻ってから電話をかけてみる。

 

 

鍵屋さん「鍵を開けて、それからシリンダーを交換となると……だいたい4万円くらいになりますかねぇ」

 

 

4っっっ万っっっ!

 

 

目玉が口から出そうになった。

 

 

……まぁ、仕方がない。

 

藤井風を歌って油断していた俺のミス。

スペアキーを作っていなかった俺のミス。

Airtagを付けていなかった俺のミス。

 

 

全てはみ~んな俺のせいなのだ。

 

 

しょぼぼぼ~ん、としながら、

 

その日は龍桜生達に裏口から入っていただき

 

なんとか開校したのです。

 

(つづく)